つくり家ぐらし

築50年の元教室を程よくセルフでリノベーション

ビールは家の名義を手に入れた

本人も忘れかけておりますが、私(妻)、「ビール」と名乗っております。

この記事もビールを飲みながら書いています。

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ゆえのこのタイトルです。
なんか詩的ですね。気のせいですね。



現状のまま工事費用を私が出すと贈与税がかかってしまうので
建物の名義を私にする必要が出てきました。

ここで登場したのがリノベーション会社提携の司法書士さん
今まで司法書士って何する人なのかいまいちピンときてなかったんですが、
こういう時に登場する方なんですね。

現在建物も土地も祖父の名義

これを一旦順当に祖母・伯父・母に相続し、
そこから私に贈与してもらうという流れになります。

祖父が亡くなった時の遺産分割協議書は作ってあったようで、
まずはそれ通りに相続する書類を作成。
遺産分割協議書、ちゃんと作ってあるし押印もしてあって法的効力があるらしいんですが
なぜか作ったまま実際の相続手続きはしなかったという謎。
謎オブ謎。

そして、幸いなことに対象の建物の相続先は祖母と母だったので、祖母と母それぞれから私に建物の権利を譲るという贈与契約書を作成。
母は全く問題ないのですが、祖母は認知症がかなり進んでいてコミュニケーションが取れたり取れなかったりという状態。
ですが、なんとか司法書士さんがなんとか、なんとか同意を得、母の代筆にてこちらも贈与契約書を作成してくださいました。


そして関係者それぞれの戸籍抄本と合わせて司法書士さんに提出。
伯父とか母とかがなっかなか書類戻してくれなくてやきもきしましたが、
なんとか提出できました。
なんとかばっかやな。


ちなみにこの書類を用意している頃、祖母が体調を崩しました
不謹慎な表現になってしまうのが大変遺憾ですが、
相続・贈与の手続きが完了する前に万が一祖母が亡くなると、
ここまでの作業が無に帰す上に相続の手続きがめちゃめちゃややこしくなるらしいんですよ。
亡くなった人から亡くなった人へ相続してさらに相続することになるので。
もう、ものすごくハラハラしてました。
結果なんとか祖母が存命のうちに手続きを終えることができました。
もう綱渡り。



余談になるのですが、ある意味の弁解を。
この書き方だと、祖母の生死をこちらの書類の手続きのためだけに考えているような誤解を招いてしまうように思ったので。
ちょっと暗い話になるので、読み飛ばしていただいても大丈夫です。

祖母は認知症がかなり進んでいたのは先述の通り。
体調を崩したことで完全に寝たきりになってしまい、人工呼吸器と点滴で命を繋ぎ止めるだけの状態で恐らく意識もほとんどなかったのではないかと思います。
その状態で私は祖母に長生きして欲しいとは思えませんでした。
何度かお見舞いに行きましたが、管に繋がれ、目を見開いたまま意識のない祖母を見るというのはなかなか辛いものです。

延命はせず、ずっとお世話になったグループホームで看取ってもらうという選択肢もあったようですが、伯父の判断は病院での延命。

その状況で早く楽になって欲しいとは言いづらく、でも長生きして欲しいとも言えず、
そんな中でこの手続きが終わるまでは生きてもらわないと…と自分の中で理由づけをして
祖母の長生きを願うことにしたのでした。




あとは司法書士さんになんやかんやしてもらい、後日登記証明が届きました。
これで対象の建物が私のものになりましたイェーイ!



そうそう、今回の名義変更はリノベーション費用に贈与税をかけないための対策です。
でも、建物を祖母や母からもらうのもそれ相応の贈与税がかかるんですよ。

今回建物の名義をもらうための贈与税はいくらになったか。

これが万が一、名義変えない場合より高くついてしまったら元も子もありません。

………結論から言うと、贈与税はかかっていません。

今回対象の建物の評価額は大体250万円くらいでした。
祖父から相続した段階では祖母と母の持ち分が半々。125万円。
そして、贈与税の年間控除額は110万円。
要するに年間110万円までは他人にお金や物品を贈与しても税金がかからないわけです。

まず、祖母から私への贈与125万円分は「相続時精算課税制度」を使用。

No.4103 相続時精算課税の選択|国税庁
祖父母や両親から贈与を受ける場合にこの制度を利用すると、その贈与分は一旦贈与税がかからず、贈与する側が亡くなった時の相続の時にまとめて税金が精算されると言うことらしい。
これも素人の言うことなので信用しないでくださいね。
ちなみに一回この制度を使うとあとは永遠に適用されるらしいので注意が必要です。

そして母から私への贈与は基礎控除110万円以内にすることにしました。
建物の持ち分を私:母=約9:1 にする感じです。
これは、贈与税を払わないためという理由と同時に、
このリノベーションの話を進めている際、
私たちが居住に使わない1階部分も危険性を考え電気工事をすることになり、
その費用は母が持つことになったため、
母の持ち分も残しておいたほうがいいだろうと言う理由もあります。


これにて贈与税0にて私は建物の名義をほぼ手に入れました。
手続きにかかった費用は、祖母・母から私への贈与でトータル12万くらい。
贈与書類の印紙代と司法書士さんの費用などです。
祖父の遺産相続に関しては親たちが払ったので把握していません。

ご参考までに…。





ちなみに土地は母が約半分、残りが祖母と伯父という分け方になっています。

あの、お願いなんでその辺もちゃんと整理してくださいね。

将来的に土地の名義が私といとこに分割されるとかややこしいのでまじでやめて欲しい。
いとこの連絡先知らないし。
土地の名義の統一については、今後私が母にプレッシャーをかけ続けていくことになります。
不安〜。