予期せぬ第二回親戚説得大会
5分にも満たない説明で
「ん、分かった。良いよ」と伯父の許可が下りた祖母宅のリノベーション計画。
広さは十二分にあるので、教室側はそのままにしておき、まずは元々の居住スペースに住む体で半分だけリノベーションをしよう。
教室側の空間は一旦触らずそのままにしておき、捨てづらいものは倉庫へ。
板の間はフリースペースとして子供が遊んだりすればいいと思う。
後々仏壇や法要の件が片付いたら、壁を増設して子供部屋とかを作れば良い。
当初の予定では上記のような計画だったのですが、
リノベ会社の人と案を練ってるうち、
元々の居住スペースをぶち抜いて風呂トイレ+LDKにし、和室をとりあえず寝室に使いたい
という方向性になってきました。
伯父に伝えた話とちょっと変わってくるので、とりあえず母に報告。
「今度図面を見せながらちゃんと説明をするけど、とりあえずそんな感じだよ」と伝えたつもりだったのですが、
自分でもよく分かってないまま、
伯父(兄)に伝えてしまう母。
突然、聞いていたことと違うような情報を言われ当然戸惑う伯父。
「どういうこと?聞いていた話と違うよ?説明して?」となるのは当然。
しかしよく分かっていないので説明できない母。
(いや、だからするつもりだったのに母が勝手に先走っちゃったんだって…)
なんかよく分からんけどややこしいことになってるよ、と父から報告を受ける。
えー。
伯父どうこうっていうか、まず母が何やら渋り始めているようなので、
時間をとって母を納得させることから始めました。
*
私と夫、父と母で祖母の家に集合。
話した感じ、母がそもそも今回のリノベーションに難色を示している様子。
【母の主張】
・最初に相談を受けて許可をした段階では、壁を打ち抜くような大掛かりなリノベーションは想定していなかった。
・まだ祖父名義のものなのだから、勝手に業者に現地調査をさせたりするのが不快だった
・教室側半分の使用許可を出したつもりはない。工事をしないとは言っても普段から使うとなると雰囲気が変わってしまうから、それが嫌だ。
・和室の扱いも聞いていたものと違うから戸惑った
・今後も祖母の葬式で使うし、その後も法要はあるから和室は取っとかないと…(この時祖母は存命)
【伯父の主張】(母からの伝聞)
・和室を寝室に使うのはナシ
という感じ。
すみません、私の伝達が色々雑で母の機嫌を損ねていたようです。
めっちゃすみません。
親だし、結構ゆるめのスタンスの人だから大丈夫だと思ってた。
ほんとすみません。
親とはいえ、こういうことは仕事並みにきっちりホウレンソウが必要なんだなと反省しました。
でもね。
現状誰も住んでおらず、かと言って処分を考えているわけでもない巨大な建物。
今後も、数える程度しか行われない法事のためだけに現状維持を望むの、
コスパ悪すぎません?
固定資産税だってそこそこ取られてるわけですよ。
今までは祖母の口座から引き落とされてましたけど、
祖母が亡くなったら母と伯父が払うことになるんですよ。(※この時祖母は存命)
教室側をどうするか以前に、この建物どうするつもりだったの。
放置して放置して挙句
全く使い物にならないボロ家を私が相続
なんてことは絶対にやめてほしい。
しかし我々が住めば万事解決ですよ!
住む以上、税金も管理も後処理も当然責任を負います。
そのメリットを考えたら、
仏間を寝室に使うくらい大きな問題じゃないでしょう。
みたいなことを話しました。
1億かかったプロジェクトのプレゼン並みに説得しました。
そんなプロジェクト携わったことないけど。今回の予算1500万だけど。十分でかいわ。
いでよ私の中のジョブズ。
貴女自身も気づいていないイシューを解決し、最大限のベネフィットを提供するこのプロジェクトにぜひアグリーいただきたい。
絶対ジョブズそんなこと言わないって。
家の将来については母も伯父も何も考えていなかったようです。
和室に関してもふわっと「法事があるからとっとかなきゃなー」と思っているだけで
その後家がどうなるかとか仏壇をどうするかとかは、問題を先送りにしていただけでした。
祖母を筆頭に事務的なこと苦手一家。
祖父が亡くなった後、事務的な手続き及び将来に発生する法的な問題を誰も考えてなかったんやな。
母は娘の私から見てもちょっと天然で堅い話が苦手な傾向があるのでまあ分かるんですが、
伯父もそのタイプなのね。。。
父は、今回部外者なので具体的に口を出すことはしませんでしが、
中立の立場でアドバイスをしてくれました。
父は割ときっちりした人間で、空き家を放置とか嫌いだと思うので、
なんとかできるならその方がいいと思ってくれたのではないでしょうか。
「あの家の人はそういう事務的なこととか本当に苦手だから…」
「確かにLDKぶち抜きは魅力的だよね。分かる。」
……とまあ父の助言もあり、母もなんとなくこちらの主張を承諾してくれました。
あの家ほっといてどうするつもりだったの?という問いが結構効いたんじゃないでしょうか。
さらに、実は母、老後はこの家に戻ってきたいと勝手に思っていたらしい。
ふわっと。
で、今回我々が将来について問題的をしたことで今後どう使っていくかについて色々考えてくれ、
教室側も含めた2階全体を断熱工事することになりました。
教室側、将来的に息子の部屋になるかもしれないし(母が住むかもしれないし)ね。
ちなみに父は「えっ、そんなつもりないけど…母が勝手に言ってるだけでしょ」という反応でした。
そこ話まとめといて。
そして間取りがほぼ確定したところで図面を伯父に送り、母から説明したところ、
「この間取りだったら確かに和室を寝室にしたいね」
と速攻納得したそうです。
だからマジでなんなんや。
*
その後祖母が亡くなり、葬儀で伯父一家とお会いしましたが、
特に文句などは言われず、むしろ伯母さんは
「リノベーションはどう?順調?」と楽しそうに聞いてくれました。
「お庭を整えて家庭菜園とかどうかしら!」という発言に伯父賛同してたし。
うーん、伯父の人間がよくわからない。
ちなみに法事(祖母の○日法要)で家に来た際、一部の施工内容に対し何やら小言というかぼやきを言っていたと母から聞きましたが、
いやもう知らんがな。
母は納得できたのか、だんだんどうでもよくなってきたのか(笑)、その後は不信感を示されることもなく、しまいには
「引っ越ししたら板の間にプラレール出しっぱなしにできるね♪」と
うちの息子に対し祖母バカを発揮していました。
「教室側は使わないでほしい…」とか言ってたのはいつの話でしたっけね(遠い目)